【POP MART】ポップマートはなぜ人気?ラブブの流行は終わった?歴史と今後の展望解説

POP MART

今回は、POP MART(泡泡瑪特国際集団)の会社の歴史についてです!

「ラブブ」の流行を生み出した背景や今後の展望を調査、考察してみました。急成長した会社の戦略には懸念点もあって…

ポプマが大好きな皆さま、ポプ活を始めたばかりの方にもぜひ最後までご覧いただけたらと思います。

noteを書いてみました!ブログ以上の「裏ワザ」を紹介しています。こちらもぜひご一読ください。リンクはこちら

POP MARTの概要

まずは、POP MARTという会社の概要についてです。

  • 2010年に王寧(Wang Ning)氏が設立
    • 中国・北京で2010年に立ち上げられました。創業者は王寧さん。25年に15周年を迎え、公式サイトで記念イベントを実施したことは記憶に新しいのではないでしょうか。
  • アートトイの小売り事業
    • ポップカルチャーをテーマにしたトイの販売を主に行っています。ブラインドボックス(中身がわからない箱)形式が有名!
  • 計550店舗以上を世界中で展開
    • 20年以降急速に海外展開を進め、現在は世界30か国以上の国と地域にお店があります。25年10月にはカタールにも中東初の店舗がオープンしました。
    • 各国で定商品も多数。有名どころではシンガポールのマーライオン×ラブブかな。いつか自分の力で入手したい!
  • コンセプトは“To Light Up Passion and Bring Joy”
    • 「情熱に火を灯し喜びをもたらす」という意味。”Unbox Joy”特有のワクワクは、確かに火をつけられている感じがします…!
    • 理念は“Make Something Fun” で「楽しいものをつくる」。商品自体に魅力があるのはもちろん、購買行動そのものに価値を付加しています。

シンガポール限定のラブブ。現地に行ったからといって必ず購入できるとは限らない人気商品です!

POP MARTの創業者について

ここではPOP MARTの創業者、王寧(Wang Ning)氏についてご紹介します。

王さんは北京大学MBAコースで学んだ経験がある、1987年生まれの起業家です。

大学卒業後の2010年、北京のIT集積地である中関村のショッピングモールに「泡泡瑪特(POP MART)」の第1号店をオープンしました。創業当初は現代的な文具や雑貨、おもちゃを扱う小売店としてスタート。アートトイメーカーへと事業の軸足を移した現在のPOP MART経営幹部にも、当時の級友が多く含まれているとされています。

20年の香港上場後、王さんの資産は一時400億人民元(約6500億円)を超え、億万長者に仲間入りしました。24年6月の報道でPOP MARTの時価総額が6兆円を超えた際、38歳で中国の富豪トップ10入り(10位)を果たします。翌月に発表されたフォーブスの「中国CEOランキング」で初めてランクインし、当時史上最年少で表紙を飾った起業家として大きな注目を集めました。

25年6月のリアルタイム富豪ランキングによると、資産は203億ドルに達したそう。ラブブのぬいぐるみペンダント(2,750円)約11億3913万個分の資産です。すごすぎる。

POP MARTの成長背景

ここでは、POP MARTの飛躍の背景について考えられる大きな2つの要因を挙げます。

「ブラインドボックス形式」

財務省レポートによると、消費者の多くはいわゆるZ世代。「何を買うか」というよりも「なぜそれを選ぶか」を大切にする層をターゲットにしています。ブラインドボックスの開封プロセスそのものを楽しむ体験に対してお金を払うことが、まさにその例です。

POP MARTを小売業としてスタートさせた王さんは2015年頃、日本のサプライズトイ「ソニーエンジェル (Sonny Angel)」が中国でもヒットしていることに着目しました。中身が分からないブラインドボックスという販売形式が、消費者の収集欲や射幸心を刺激する魅力的なビジネスモデルであると確信したそうです。

ブラインドボックスは商品に対する愛着や共感をより強めることができるみたい。我々消費者は、この戦略にばっちりハマっています。

こちらが「ソニーエンジェル」。被り物をした子どものお人形です。かわいい!

強力なオリジナルIP(知的財産)

しかし中身を見られなくすればどんな商品でも売れる、というわけではありません。商品そのものの魅力を高めるために必要なのが、強力なIPです。

アートトイメーカーへと転身したPOP MARTは外部のアーティストやデザイナーと提携し、人気キャラクターのIPを独占的に開発・運営する現在のビジネスモデルを確立しました。「Molly」「Dimoo」「Labubu」「SKULLPANDA」などはPOP MARTのブランド価値に欠かせないキャラクターです。現在も新しいIPの独占を積極的に進めているPOP MARTですが、懸念点について後述します。

Kenny Wongさんの「Molly」

Ayan Dengさんの「Dimoo」

熊喵さんの「SKULLPANDA」

POP MARTのキャラクター「ラブブ(LABUBU)」流行

ここでは日本でも大流行のキャラクター「THE MONSTERS」シリーズのラブブについてです。

大きな目と耳、ギザギザの歯が特徴のラブブ。今まで日本ではそんなに人気があったようには感じなかったけど…最近は毎日のようにラブブをカバンに付けている人を見かけます。

人気が過熱したのは24年ごろ。BLACKPINKのLISAがお気に入りのキャラクターとしてSNSで紹介し、コンサートでもラブブ風衣装を着用したことをきっかけに、爆発的に流行しました。

LISAの衣装

リアーナデュア・リパなど海外のセレブやインフルエンサーが、ハイブランドのバッグにラブブを付けた投稿を発信したことで流行がさらに加速。ぬいぐるみペンダントなど人気商品の転売価格が高騰し、入手困難になっていきます。

リアーナはマカロンシリーズのライチベリーを付けています。

中国のオークションでは高さ約1.2メートルのラブブが2200万円で落札されるなど、アートとしての価値にも注目が高まりました。

落札されたラブブ

Y2Kや平成ギャルファッションのリバイバルが起きている今、スクールバッグなどにぬいぐるみを付けるカルチャーと融合。ラブブは日本でも旋風を巻き起こしました。

POP MART株価急落の経緯

ラブブの流行や積極的な海外展開で急成長を遂げたPOP MARTですが、株価の急落も大きなニュースになりました。

2025年8月26日に最高値をつけた後、25年9月16日までの約3週間で株価が25%下落し、時価総額が大きく減少。その要因は以下の通りです。

  1. JPモルガン・チェースによる投資判断の引き下げ
  2. ラブブの転売バブルが崩壊
    • 6月中旬にPOP MARTが在庫を一気に補充したことで転売価格が暴落しました。

株価の下落を受け、「ラブブの流行は終わった」と言われましたが…モルガン・スタンレーの分析によると、株価変動は技術的要因や市場心理によるものであり、企業のファンダメンタルズの悪化ではないそうです。

つまり供給体制が整って入手やすくなったため、プレミア感が薄れたことが主な要因ということ。ポップマートという会社そのものの経営が危うくなったわけではないため、これからも魅力的な商品の販売に期待しましょう!

POP MART「ラブブ」の流行は終わった?

ここでは今後のラブブの流行について考察します。

結論から言うとブームはまだ続いていて、次の段階へ移行しているようです。

25年の在庫補充によって、流行初期の過熱し過ぎたブームはようやく落ち着いてきました。POP MART公式オンラインショップでも、かなり手に入りやすくなった実感があります。特にPOP NOWの導入あたりから日に数回の再入荷があることも。うれしい!!

大きいサイズの子たちも、お迎えしやすくなったかも。我が家にも鎮座しています。

これらのことを考えると人気が定着し、ブランド価値を確立する段階へ移行しつつあるみたい。表にするとこんな感じです。

段階初期(2024年の過熱期)現在(2025年の定着期)
市場転売(二次流通)市場が高騰し、定価を大きく超える価格で取引された企業の供給拡大により、転売価格は沈静。定価に近い価格での取引が主流に
人気度BLACKPINKのLISAなどのセレブやインフルエンサーの影響で一気に爆発的な認知度を獲得SNSやファッションアイテムとしての人気は継続し、広範なファン層に定着
企業戦略供給が追い付かず、品薄状態が続いた生産能力を拡大し、安定的な供給を目指している
見解株価急落の要因として「バブル崩壊」が話題になったが、企業のファンダメンタルズは堅調と分析されているPOP MARTの主力IPとして、中長期的な価値を構築する段階にある

ブームが完全に去ったわけではなく、投機的な熱狂は落ち着き、商品としての本来の人気とブランドの力が試されるフェーズに入ったと言えます。特に日本では流行語大賞にノミネートされるなど、引き続き「ネクストブレイク」として注目されています。

POP MARTのIP独占に対する懸念

先ほどご紹介した通り、POP MARTは、外部アーティストのIP(知的財産)を独占的に運営するビジネスモデルで急成長しました。ここではIPを独占することの問題点についてご紹介します。

ロイヤリティと収益配分の問題

  • POP MARTのビジネスは、IP使用料(ロイヤリティ)の支払いが中心です。具体的な利益配分は明らかにされていないけど、人気が爆発的に高まったIPのアーティストは特に「公正ではない」と感じる可能性があります。

IPコントロール権の喪失

  • 独占契約を結ぶことで、アーティストは自身の生み出したキャラクターのデザイン、プロモーション、販売チャネルなどに対するコントロール権をPOP MARTに委ねることになります。契約期間の間、アーティストが望まない形でIPが展開される可能性があるということです。

企業の依存とリスク

  • 一部の人気IP(モリー、ラブブなど)への売上依存度が高すぎると、契約更新ができなかった場合やアーティストとの関係が悪化した場合は事業リスクとなります。

最近では、人気キャラクター「PUCKY」の作者・毕奇(Pucky)さんのトラブルに関する報道や憶測がありました。POP MARTの公式SNSPUCKYに関するプロモーションが減少したことから、IP独占契約を更新しないのではないかという憶測が流れていたことは記憶に新しいかと思います。

毕奇さんの「PUCKY」

毕奇さん

11月7日にリリース予定だった羽ばたくプッキーの発売は延期されたまま…どこにいっちゃったの??アーティストとの良好な関係維持は、POP MARTの成長にとって重要な課題です。

ちなみに、POP MARTから人気を博したアーティストと積極的にコラボレーションしている「FINDING UNICORN」が有力なライバルと言われています。

POP MARTの成長戦略

2024年の粗利益率は66%超であり、非常に高い水準にあります。ブラインドボックスの販売と強力なIPを武器にしたビジネスモデルの有効性がうかがえるため、今後も同様の戦略をとるでしょう。

引き続き外部アーティストとのコラボレーションを拡大しているようです。積極的に自社オリジナルのIP開発を進めたり、多くのアーティストと契約を結んだりしてリスクを分散する戦略をとっています。コラボグッズ展開といったエンターテインメント領域への進出も視野に入れています。

この流れでラブブが映画化するみたいだけど、どんな感じに仕上がるのか…大変気になります。

おわりに

いかがでしたか?

今回はちょっと真面目な考察でした。ポップマートの成長背景を知れば知るほど、現代の潮流にマッチしたビジネスモデルに驚かされます。

これからも素敵なデザイナーズトイがたくさん生み出されることに期待しましょう!

サトウ

参考サイト一覧

いわゆるコタツ記事ですみません…いつかちゃんと取材してみたい!

サイト名 / 文献名リンク
財務省レポートグッズがつなぐ感情と経済: ポップマートに見る中国グッズ経済の躍進
LXR「POP MART」の成功に学ぶ!世界が注目するアートトイブランドの秘密
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日本の新聞記者。事件事故や行政、地域の話題まで幅広く取材して原稿を執筆しています。プライベートの出来事を記録し、個人の意見を述べる場としてブログを開設しました。
ラブブの流行をきっかけにPOP MARTのファンに。POP MARTの最新情報を、記者らしく正確で読みやすい表現を心掛けてつづります。
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